
精神科病院 看護師逮捕 “虐待疑われる場合 行政指導” 厚労相
東京 八王子市にある精神科の病院の看護師が入院患者への暴行の疑いで逮捕されたことについて、加藤厚生労働大臣は「誠に遺憾だ」と述べ、虐待が疑われる場合は、ちゅうちょなく行政指導を行うよう都道府県などに改めて周知する考えを示しました。
東京 八王子市にある精神科の病院「滝山病院」は、看護師ら4人が患者に暴行を加えた疑いがあるとして警視庁の捜索を受け、このうち50代の看護師が入院患者の頭を殴ったとして暴行の疑いで逮捕されました。
加藤厚生労働大臣は記者会見で「精神科病院での患者に対する虐待など人権侵害はあってはならず、誠に遺憾だ。立ち入り検査などを行っている東京都と連携を取りながら適切な対応を図りたい」と述べました。
そのうえで、虐待が疑われる場合は、ちゅうちょなく行政指導を行うよう都道府県などに改めて周知する考えを示しました。
また加藤大臣は、精神科病院で虐待を発見した場合に都道府県などへの通報を義務づけることを盛り込んだ、改正精神保健福祉法の来年4月の施行に向けて、着実に準備を進めていく考えを示しました。
小池都知事「内容を確認して必要な対応を」
東京都の小池知事は17日の会見で「病院に対して必要な資料の提出を求めている。患者を支援している弁護士からの申し入れ書についても、内容を確認して必要な対応を進めていく」と述べました。