ウクライナ国防相 “ロシア軍が空から大規模攻撃 追加支援を”

ウクライナではロシア軍が東部のドンバス地域で激しい攻撃を繰り返すなど、ウクライナ軍との攻防が続いています。ウクライナのレズニコフ国防相はロイター通信のインタビューに対し、ロシア軍による空からの大規模な攻撃の可能性について言及し、欧米各国に対し追加の軍事支援を求めました。

ロシア軍は東部のドンバス地域で激しい攻撃を繰り返していて、ロシア国防省は15日、ルハンシク州の一部で、ウクライナ軍の防衛線を突破したと主張するなど各地で攻防が続いています。

こうした中、イギリスのフィナンシャル・タイムズは14日、NATO=北大西洋条約機構の複数の当局者の話として、ロシアがウクライナとの国境近くに飛行機やヘリコプターを集結させ、空からの大規模な攻撃を準備している可能性があると報じました。

NATO加盟国の外交官は「ロシア空軍はおそらく戦力の80%以上が使える状態で、空からの攻撃によってウクライナの防空施設を破壊しようとしている」という見方を示したということです。

さらに、ウクライナのレズニコフ国防相も15日、ロイター通信のインタビューに応じ「もしロシアが大規模な攻撃を仕掛けるとすれば、航空機を使って空を支配するだろう」と述べ、ロシア軍による空からの大規模な攻撃の可能性について言及しました。

そのうえで「こうした状況はウクライナにとっての真の脅威だ。それに対抗するため、私たちには洗練された最新の航空機が必要だ」と述べ、欧米諸国に対し、ウクライナに戦闘機を供与するよう改めて求め、徹底抗戦を続ける姿勢を強調しました。