大型弾薬庫 青森と大分に新設へ「反撃能力」行使で 防衛省
「反撃能力」を行使するための「スタンド・オフ・ミサイル」も保管できる大型の弾薬庫について、防衛省は、新年度、青森県と大分県の自衛隊施設に新設する方針を固めました。
政府は、去年12月に策定した「国家防衛戦略」で、自衛隊が有事に組織的な戦いを継続する能力を確保するため、5年かけて弾薬庫を増設する方針を打ち出していて、国会で審議されている新年度予算案に、そのための経費としておよそ58億円を計上しています。
このうち「反撃能力」を行使するために敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」も保管できる大型の弾薬庫について、防衛省は、新年度、大分市の陸上自衛隊大分分屯地と青森県むつ市の海上自衛隊大湊地方総監部にそれぞれ2棟ずつ新設する方針を固めました。
さらに、ほかの自衛隊施設に、大型の弾薬庫を6棟程度新設する方向で調査を進めることにしています。
一方、防衛省は「スタンド・オフ・ミサイル」の具体的な配備先については今後検討を進めるとしています。
このほか防衛省は、通常の弾薬を保管する弾薬庫などについても、鹿児島県瀬戸内町の陸上自衛隊瀬戸内分屯地や、沖縄県宮古島市の陸上自衛隊保良訓練場、それに海上自衛隊の横須賀地方総監部や舞鶴地方総監部に整備する計画です。