「冷凍食品」に注目 国内最大級の食に関する展示会

食に関する国内最大級の展示会が開かれ、ことしは味の進化で消費が拡大する冷凍食品に注目が集まっています。

千葉市で開かれている食に関する展示会は、およそ2000の関連企業や団体などが参加し、食品の新商品や食に関わる機材などを出展しています。

ことし注目を集めているのは、味の改良や冷凍技術の進化で消費が拡大する冷凍食品です。
このうち、東京の企業が開発した冷凍のギョーザは、うまみ成分を保つ工夫をすることで、従来のものよりも肉汁が多いのが特徴だということです。

横浜市の企業は急速冷凍機を展示し、テイクアウトに力を入れる飲食店からの引き合いが増えているということです。

また、冷凍食品はペット用でも進化していて、犬が食べられるように、生地を鶏肉で作ったピザや甘みを抑えたチーズケーキを出展する企業もありました。

スーパーで仕入れを担当しているという佐賀県の男性は「冷凍食品は、ここ数年売り上げが伸びていて、スーパーの商品として、とても重要になっています。新商品を求めて展示会に来ました」と話していました。

総務省の家計調査によりますと、2人以上の世帯で主食を除いた冷凍食品の平均支出金額は、去年は1万106円となり、新型コロナの感染拡大前の2019年と比べて29%増えています。
展示会を主催した、全国スーパーマーケット協会の名原孝憲広報課長は「コロナ禍で、冷凍食品のおいしさや安心感を感じた人が多く、ニーズは高まっている」と話していました。

展示会は事前登録をした流通業界の関係者を対象に17日まで開かれています。