その結果、数台については新品の端末を使い始めた時と同じように、データがほとんどない状態だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
端末を一度、初期化した場合でも一定程度のデータは復元できる可能性があるものの、何らかの方法でデータが消去された疑いがあるほか、押収された端末がダミーだった可能性もあるということです。
警視庁は残りの端末についても解析を急ぐとともに、実行役など関係者の聴取を進め、一連の広域強盗事件との関連についても本格的に捜査する方針です。
広域強盗事件 携帯電話のデータを何らかの方法で消去か
一連の広域強盗事件で指示を出していた疑いがあり、フィリピンの入管施設から日本に送還された4人が使っていたとみられる携帯電話について、警視庁が解析した結果、数台はデータがほとんどない状態だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は何らかの方法でデータが消去された疑いもあるとみて調べています。
フィリピンの入管施設から送還された渡邉優樹容疑者(38)や今村磨人容疑者(38)ら4人は、2019年の特殊詐欺事件に関わった疑いで逮捕され、警視庁は、現地当局から4人が使っていたとみられる携帯電話などおよそ15台の提供を受け、解析を進めています。

携帯電話の解析とは
捜査関係者によりますと、警視庁が進めている携帯電話などの解析は、外部からの遠隔操作を防ぐため、電波を遮断したスペースで行われているということです。
解析には外国製の特殊な機器が使われ、これを端末に接続するなどして、まずは端末のロックを解除していきます。
すでに解除に成功した端末も出始めていて、ここからデータを抽出したうえ、専用のソフトウエアを使って詳しい解析を進めていきますが、数台についてはデータがほとんどない状態だったことが、今回、判明しました。
解析には外国製の特殊な機器が使われ、これを端末に接続するなどして、まずは端末のロックを解除していきます。
すでに解除に成功した端末も出始めていて、ここからデータを抽出したうえ、専用のソフトウエアを使って詳しい解析を進めていきますが、数台についてはデータがほとんどない状態だったことが、今回、判明しました。

何らかの方法でデータが削除された疑いがありますが、こうした場合に復元を試みるため活用するのが「デジタルフォレンジック」と呼ばれる技術です。
デジタルフォレンジックとは、パソコンやスマートフォンなどの端末の電子データを解析する技術で、特殊な方法で端末に残されたデータの痕跡を探し出すことで、削除されたデータを復元できるケースがあるということです。
ある捜査幹部は「4人についての報道などが出てから端末の押収までに時間があったので、削除された可能性はあるが、端末の状態によっては復元できることもあり、引き続き解析を進める」と話しています。
警視庁は残りの端末についても解析を急ぐとともに、関係者などの聴取を進め、資金の流れを解明するなどし、て客観証拠の積み上げを目指す方針です。
デジタルフォレンジックとは、パソコンやスマートフォンなどの端末の電子データを解析する技術で、特殊な方法で端末に残されたデータの痕跡を探し出すことで、削除されたデータを復元できるケースがあるということです。
ある捜査幹部は「4人についての報道などが出てから端末の押収までに時間があったので、削除された可能性はあるが、端末の状態によっては復元できることもあり、引き続き解析を進める」と話しています。
警視庁は残りの端末についても解析を急ぐとともに、関係者などの聴取を進め、資金の流れを解明するなどし、て客観証拠の積み上げを目指す方針です。