楽天グループ決算 過去最大3728億円の赤字 携帯電話事業投資で

楽天グループが発表した去年1年間の決算は、携帯電話事業で、通信エリアを拡大するための基地局建設の投資がかさみ、最終的な損益が3728億円の赤字となりました。赤字は4年連続で赤字額は過去最大です。

楽天グループが発表した去年1年間のグループ全体の決算は、ネット通販が引き続き好調だったことに加え、ネット証券などの金融事業も伸びて、売り上げは1兆9278億円と、前の年より14.6%増えて過去最高となりました。

しかし、携帯電話事業の赤字がさらに膨らんだため、最終的な損益は3728億円と過去最大の赤字となりました。

赤字は4年連続で、通信エリアを拡大するための基地局整備や、エリア外で使用している他社の回線の使用料がかさんだことが主な要因です。

また、携帯電話の契約者数は、いわゆる0円プランが去年10月に完全に終了した影響で、ことし1月末時点で451万と、契約者数が最も多かった去年3月末と比べおよそ40万件減っています。

オンラインの会見で三木谷浩史社長は「当初は7年かける予定だった基地局建設を3年で行った。今後、設備投資は大幅に軽くなる」と述べ、携帯電話事業の赤字は縮小していくという見通しを強調しました。