トルコ・シリア大地震 被災地入りのNPO“関心持ち続け支援を”

トルコ南部での大地震発生後に被災地に入り活動している神戸市のNPO法人の担当者がNHKのオンラインインタビューに応じ「大規模な建物が数多く倒壊していて復興に時間がかかる。関心を持ち続け、支援を続けることが必要だ」と訴えました。

トルコの被災地に入って活動しているのは、阪神・淡路大震災をきっかけに設立され、世界各国の被災地で復興支援に取り組む神戸市のNPO法人「CODE海外災害援助市民センター」のスタッフ2人です。

2人は11日、トルコ南部に入り、震源に近いカフラマンマラシュの避難所などを訪れ、救援物資を配るとともに、今後の支援に何が必要か、被災者から聞き取りを行っています。

日本時間の13日午後、現地で活動している吉椿雅道事務局長が、NHKのオンラインインタビューに応じました。

地震の発生から1週間がたった現地の状況については「下敷きになった人たちの捜索活動が今も続いている。日本のように公的な避難所はなく、学校などが自主的に避難所として開放しているので、もともとの態勢によって設備や防寒対策に雲泥の差がある。気温が2度や3度と寒い中、テントを張って薄いじゅうたんを敷いて寝ているところもある」と話しています。

また、物資については「いろんなところでボランティアが炊き出しをしていて、食べ物がない状況ではないが場所によっては医療が不足していて、病人や妊婦のケアが必要だ」と話しています。

そのうえで、吉椿事務局長は「今は世界中の関心が高いが、これだけの大災害で復興にかなり時間がかかるので関心を持ち続けて支援を続けることが必要だ」と呼びかけました。

吉椿さんたちは、引き続き現地での聞き取りを続け、今後どういった支援が必要か調べることにしています。