【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(13日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ 侵攻1年にあわせたロシア軍の攻撃激化に警戒

ウクライナ側は、侵攻開始から1年となる今月24日にあわせてロシア軍による攻撃が一層激しくなるとして警戒を続けています。

ウクライナ国防省は13日、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州のウクライナ側の拠点のひとつバフムトやリマンなどへの攻撃に力を注いでいるとSNSで明らかにしました。

また「ロシア側は大きな損失を被っている」と指摘し、多大な犠牲を払いながらも攻撃を強めるロシア軍との間で戦闘が激化しているとしています。

一方、ウクライナのクレバ外相は地元メディアに対して、12日、24日にあわせて世界各地やニューヨークの国連本部などでロシアを非難する一方、ウクライナとの連帯を確認するさまざまな活動が行われると強調しました。

そのうえで「ロシアのプーチン大統領に対し非常に明確なシグナルを送ることになる」と述べ攻撃を一層強めるとみられるロシア側をけん制しました。

ゼレンスキー大統領「ロシアに資金提供の仕組み 切り離しを」

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日に公開した動画で、ロシアに対する制裁強化の一環として、ロシアの原子力産業の分野で新たな制裁を科すことを明らかにしました。

そのうえで「ロシアの侵略に資金を提供するすべての仕組みを国際社会から切り離さなければならない」と述べ、国際社会と協力してロシア側への圧力を強めていく考えを強調しました。

ワグネル代表「バフムト近郊を掌握」

ロシアは東部ドネツク州のウクライナ側の拠点のひとつバフムトの掌握を狙って戦闘を激化させていて、民間軍事会社ワグネルの代表は12日、SNSでバフムト近郊の集落を掌握したと主張しました。

ウクライナ側は、侵攻開始から1年となる今月24日に合わせたロシア軍による大規模な攻撃への警戒を続けています。

これについてウクライナの国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は11日、地元メディアに対し「ロシアはすでに大規模攻撃を開始している」としながらも「われわれは力強く撃退している」と主張しました。

そして「ロシアが計画していた攻撃は徐々に行われているが、彼らが期待していたものにはなっていない」と述べ、徹底抗戦を強調しました。

ウクライナ国防相と米国防長官が電話会談

ウクライナのレズニコフ国防相は11日、アメリカのオースティン国防長官と電話で会談したことをSNSで明らかにしました。

この中でレズニコフ国防相は、近く予定されている、欧米各国がウクライナへの軍事支援を話し合う会合に向けて、最新の戦況を説明するとともに、優先課題についてオースティン長官と意見を交わしたということです。

ウクライナ軍総司令官と米統合参謀本部議長も会談

ウクライナ軍のザルジニー総司令官も11日、アメリカ軍の制服組トップ、ミリー統合参謀本部議長と電話で会談したことをSNSで明らかにしました。

ザルジニー総司令官はドネツク州の戦況が最も緊迫しているものの、バフムトではウクライナ軍が抵抗を続けていると伝えたとしています。

そのうえで「戦場のカギを握るのは火力であり、適切な兵器と弾薬が必要だ」としてアメリカ側に引き続き軍事支援を訴えたということです。