モデルナ 従来株対応ワクチン 国内での接種 今月12日で終了へ

新型コロナウイルスのワクチンのうち、従来株に対応したモデルナのワクチンについて、厚生労働省は有効期限を迎えたため国内での接種を終了すると発表しました。

厚生労働省は、欧米の4つの製薬会社が開発した新型コロナのワクチンを購入していて、このうちモデルナからは従来株対応のワクチン合わせて1億4300万回分が供給され、国内での接種を進めてきました。

接種回数は9日公表分まででおよそ7910万回となり、残りのおよそ6390万回が今月11日までに有効期限を迎えるため、このワクチンの国内での接種を今月12日で終了することになりました。

厚生労働省はワクチンの購入費用を明らかにしていませんが、「必要なワクチンを確実に確保できるように契約を締結したものだ」とコメントしています。

ノババックスのワクチンのキャンセルも

また、厚生労働省は、武田薬品工業が供給する従来株に対応したノババックスのワクチンについて、契約した1億5000万回分のうち今月までに供給を受けたおよそ824万回を除くおよそ1億4176万回分をキャンセルすると発表しました。

オミクロン株対応ワクチンの需要の増加に合わせたもので、今後、武田薬品工業から工場の整備費用など必要な経費を除いた金額の返金を受ける予定だということです。