グーグルは8日、フランスのパリで開催したイベントの中で、利用者の質問に対してAIが自然な文章で回答を作成する対話ソフト「Bard」の使い方を初めて公開しました。
例えば「天体観測をするのに最適な星座は何ですか?」と質問を入力すると、星座の名前や特徴などを詳しく回答します。
また「1年で最も観測に適している時期はいつ?」といった追加の質問にも回答し、知りたい情報をすぐに得ることができると性能をアピールしていました。
AIとの対話ソフトをめぐっては「ChatGPT」というソフトの利用が急速に広がり、このソフトを開発したベンチャー企業に投資しているマイクロソフトが、7日、自社のネット検索画面に、AIとの対話ソフトの機能を加えると発表したばかりです。
AIとの対話ソフトは、今後のネット検索のあり方を大きく変える可能性が指摘され、これまで検索の分野で圧倒的な優位に立ってきたグーグルがその地位を維持するのか、それともマイクロソフトが次世代のネット検索の中心を担うのか、両社の開発競争が加速しています。

グーグル AI対話ソフトの使い方公開 次世代検索めぐり競争加速
今後のネット検索のあり方を大きく変える可能性が高い、AI=人工知能との対話ソフトの開発競争が加速しています。マイクロソフトに対抗するアメリカのIT大手グーグルは、質問に対してAIが自然な文章で回答する対話ソフトを新たに開発し、その使い方を初めて公開しました。

グーグル AIの回答に誤り含まれる 株価一時下落
アメリカのIT大手グーグルが、新たに開発したAIとの対話ソフト、「Bard」の性能を示すPR動画をツイッター上に公開したところ、AIの回答に誤りが含まれていたことが発覚しました。
これを受けて、8日、グーグルの株価は一時、8%以上下落しました。
具体的には「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による発見を9歳の子どもにわかりやすく説明して」という質問に対して、Bardは「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、太陽系以外の惑星の写真を初めて撮影した」と答えました。
しかし、アメリカメディア各社は、アメリカ航空宇宙局のウェブサイトの情報を引用して、太陽系以外の惑星の写真は2004年に別の大型の望遠鏡が撮影したと指摘しています。
これに対しグーグルは「外部の指摘と内部の独自のテストを組み合わせることで、Bardの回答が情報の品質や安全性を満たすようにしていく」とコメントし、AIの回答に誤りが含まれていたことを事実上、認めました。
アメリカで開発競争が加速しているAIとの対話ソフトをめぐっては、AIが間違った答えを事実のように回答したり、存在しない答えをでっちあげたりするおそれがあるという懸念の声が一部の専門家からあがっています。
これを受けて、8日、グーグルの株価は一時、8%以上下落しました。
具体的には「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による発見を9歳の子どもにわかりやすく説明して」という質問に対して、Bardは「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、太陽系以外の惑星の写真を初めて撮影した」と答えました。
しかし、アメリカメディア各社は、アメリカ航空宇宙局のウェブサイトの情報を引用して、太陽系以外の惑星の写真は2004年に別の大型の望遠鏡が撮影したと指摘しています。
これに対しグーグルは「外部の指摘と内部の独自のテストを組み合わせることで、Bardの回答が情報の品質や安全性を満たすようにしていく」とコメントし、AIの回答に誤りが含まれていたことを事実上、認めました。
アメリカで開発競争が加速しているAIとの対話ソフトをめぐっては、AIが間違った答えを事実のように回答したり、存在しない答えをでっちあげたりするおそれがあるという懸念の声が一部の専門家からあがっています。