ゼレンスキー大統領 イギリスを訪問 欧米諸国と結束アピールか

ウクライナのゼレンスキー大統領が、去年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以降、初めてイギリスを訪れ、スナク首相と会談しました。
イギリス政府によりますと、ゼレンスキー大統領は議会での演説などを予定しているということで、欧米諸国との結束をアピールするねらいがあるとみられます。

ウクライナのゼレンスキー大統領は現地時間の8日午前、日本時間の8日夜、イギリスの首都、ロンドン郊外にある空港に航空機で到着し、イギリスのスナク首相の出迎えを受けました。

このあと、ゼレンスキー大統領とスナク首相は、ロンドンの中心部にある首相官邸に移動し、首脳会談を行いました。

イギリス政府によりますと、ゼレンスキー大統領はその後、議会で演説するほか、イギリスで軍事訓練を行うウクライナの兵士らを視察するということです。

また、イギリスメディアは、ゼレンスキー大統領はチャールズ国王とも面会する予定だと伝えています。

首相官邸はゼレンスキー大統領の訪問を前に声明を発表し、今回、イギリスはウクライナ軍に対して戦闘機のパイロットへの訓練を拡大するなど、支援を強化することを提案するとしています。

去年12月、ゼレンスキー大統領はロシアによる軍事侵攻が始まって以来、初めて国外に出て、アメリカやポーランドを訪問しています。

今回の訪問では、ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍が新たな大規模な攻撃に向けた条件を整えているとの見方が出る中、ウクライナとイギリス両国は欧米諸国との結束をアピールするねらいがあるとみられます。