
岸田首相 量子技術の実行計画など この春にまとめる方針示す
科学技術政策をめぐり、岸田総理大臣は最先端のテクノロジー分野での海外との競争に対応するため、量子技術の実用化に向けた実行計画などをこの春にまとめる方針を明らかにしました。
岸田総理大臣は、8日夕方開かれた政府の「総合科学技術・イノベーション会議」に出席しました。
そして、最先端のテクノロジー分野での国家間競争に対応するため、量子コンピューターとAI=人工知能の連携など、量子技術の実用化に向けた実行計画や、核融合の実用化の国家戦略を、この春にまとめる方針を明らかにしました。
また、気候変動や安全保障など国家的課題の解決には、大学や企業などの人的、技術的な資源を集約する必要があるとして、まずはその中核となるべき公的研究機関の運用の一体化などを図るための方策を、来年度中に具体化する考えを示しました。
そのうえで岸田総理大臣は、こうした取り組みの方向性や実現までの工程などを盛り込んだ新たな戦略を、ことし6月をめどに策定する考えを示し「高市科学技術担当大臣のもと、一丸となって戦略の具体化を進めてほしい」と指示しました。