新型コロナワクチン 秋から冬に次の接種 基本方針まとまる

新型コロナワクチンのことし4月以降の接種の在り方を議論する、厚生労働省の専門家による部会が開かれ、すべての世代に対して秋から冬に次の接種を行うべきだとする基本方針が取りまとめられました。

新型コロナのワクチン接種は、まん延を予防するために緊急の必要があるとして「特例臨時接種」との位置づけで、無料での接種がことし3月末までを期限に行われています。

8日は厚生労働省の専門家による部会で、来年度以降の接種の在り方について基本方針が取りまとめられました。

この中では、重症者を減らすことを目的に高齢者など重症化リスクが高い人を第一の対象とし、それ以外のすべての世代に対して接種の機会を確保することが望ましいとしています。

また、接種の時期については、これまで年末年始に比較的多くの死者を伴う感染拡大があったことなどから、秋から冬に次の接種を行うべきだとしています。

そのうえで、今後の感染拡大や変異株の状況などを踏まえ、重症化リスクの高い人のほか、重症化リスクの高い人に頻繁に接する人には追加して接種を行う必要性にも留意するとしています。

一方、使用するワクチンについては、検討を進めたうえで早期に結論を出すべきだとしています。

新型コロナのワクチン接種をめぐっては、政府はことし4月以降も必要な接種であれば、自己負担無く受けられるようにする方針を示していて、厚生労働省は今後、今の「特例臨時接種」を継続するかについて、来月にも方針を示すことにしています。