北朝鮮 軍の創設から75年 首都で大規模な軍事パレード実施か

北朝鮮では、軍の創設から8日で75年の節目となります。これに合わせて内部の結束を強化し核・ミサイル開発に一段と拍車をかける姿勢を誇示するため、首都ピョンヤンで去年4月以来の大規模な軍事パレードが行われるという見方が強まっています。

北朝鮮は、朝鮮人民軍の創設から75年の節目となる8日、国を挙げた祝賀行事を行う見通しです。

これに関連して、アメリカの研究グループが先月公開した衛星写真には、首都ピョンヤン中心部の広場で隊列を組んだ行進の予行演習とみられる様子が写っていて、記念日に合わせて内部の結束を強化し核・ミサイル開発に一段と拍車をかける姿勢を誇示するため、大規模な軍事パレードが行われるという見方が強まっています。

北朝鮮が軍事パレードを実施すれば、朝鮮人民軍の前身である朝鮮人民革命軍の創設から90年を迎えた去年4月以来となり、新型の兵器が登場するのかや、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が演説を行うのかが注目されます。

キム総書記は「国防5か年計画」の3年目のことし、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルの開発などと合わせて、戦術核兵器を量産し核弾頭の数を急激に増やす方針を掲げており、6日に開かれた朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議では、軍の訓練を絶えず強化し戦争準備態勢をより厳格に整えることなどを決めています。