
スカイマーク 酒気帯びで事実と違う整備記録 国交省が改善勧告
去年12月、スカイマークの整備責任者が酒気帯びの状態で業務し、十分な確認をしないまま事実と異なる整備記録を作成していたことが分かり、国土交通省は7日、安全上重大な違反行為だとして、会社に業務改善勧告を行いました。
国土交通省によりますと、去年12月、長崎空港でスカイマークの60代の整備責任者が出社前の検査でアルコールが検知されていたにもかかわらず、そのまま出社し、社内規程で義務づけられているアルコール検査を不正に実施せずに、酒気帯びの状態で業務に当たりました。
さらに、出発時間が迫っていることを理由に、タイヤ圧力の計測などの項目で十分な確認をしないまま、事実と異なる整備記録を作成したということです。
この飛行機は81人の乗客を乗せ長崎空港から神戸空港まで向かったということで、スカイマークは整備責任者を今月2日付けで懲戒解雇処分にしました。
国土交通省は安全上重大な事案を発生させるおそれがある重大な違反行為だとして7日、会社に業務改善勧告を行い、今月24日までに再発防止策を報告するよう指示しました。
飲酒問題の行政指導は今回で6回目 会社側が陳謝

スカイマークが、乗務員などの飲酒問題で行政指導を受けたのは今回が6回目で、原高太朗 取締役執行役員は「安全を使命とする航空会社でアルコールに関する事案を発生させ、不適切な対応があり、大変申し訳ありません」と陳謝しました。