宮台教授襲撃事件 死亡した男 1か月前から自宅周辺行き来か

東京 八王子の東京都立大学で、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物で襲われ重傷を負った事件で去年12月に死亡していた容疑者とみられる男が、事件の1か月前から宮台さんの自宅周辺を何度も行き来していた疑いのあることが分かりました。警視庁は、この時期から襲撃の機会をうかがうなどしていたとみて詳しく調べています。

去年11月、東京 八王子の東京都立大学 南大沢キャンパスで、この大学の教授で社会学者の宮台真司さんが刃物で切りつけられ全治6週間の重傷を負った事件で、警視庁は、事件の翌月、相模原市南区の自宅で死亡していたことが分かった41歳の無職の男が事件に関わったとみて捜査しています。

これまでの捜査で、男は事件の1週間前に、宮台さんの執務室が入る建物に侵入していたことが分かっていますが、その後の調べで、事件の1か月前の去年10月から4回にわたって宮台さんの自宅周辺を行き来していた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。

警視庁が男のものとみられるICカード乗車券を調べた結果、宮台さんの自宅から、数百メートルから1キロ余りの複数の駅で降りていたことが確認されたということです。

また、10月には、宮台さんが授業を行っていた大学の最寄り駅で降りていたことも分かり、警視庁はこの時期から襲撃の機会をうかがうなどしていたとみて詳しく調べています。