定期運行終了する特急車両「キハ183系」でプレート盗難相次ぐ

老朽化などのため、3月に定期運行が終了するJR北海道の特急の車両から、「指定席」か「自由席」かを表示するプレートが盗まれる被害が相次いでいることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は、車両の引退を前に、希少価値のあるプレートが狙われたとみて調べています。

盗難の被害を受けたのは、JR北海道の特急「オホーツク」や「大雪」に使われている「キハ183系」と呼ばれる車両です。

捜査関係者などによりますと、車両に取り付けられた「指定席」か「自由席」かを表示するプレートの盗難が相次ぎ、去年12月から1月にかけて少なくとも5件の被害が確認されています。

なかには、被害が発覚しないよう偽物とすり替えられていたケースもあったということです。

「キハ183系」は、国鉄時代に開発された旧式の車両で、鉄道ファンからも親しまれてきましたが、JR北海道は老朽化などを理由に、3月17日で定期運行を終了することを決めています。

警察は、JRからの被害届を受け窃盗事件として捜査していて、車両の引退を前に、希少価値のあるプレートが狙われたとみて、防犯カメラの映像を精査するなど調べを進めています。