北朝鮮 “戦争準備態勢より厳格に整備” 対決姿勢示すねらいか

北朝鮮は、朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議を6日に開き、軍の訓練を絶えず強化し、戦争準備態勢をより厳格に整えることなどを決めました。軍の創設から8日で75年となるのを前に、軍部内の結束を図るとともに、抑止力の強化を進める日米韓3か国への対決姿勢を示すねらいがあるとみられます。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の出席のもとで6日に開かれた、党の中央軍事委員会の拡大会議のもようを7日に放送し、「ことしの主要な軍事・政治の課題と軍建設の方向に関する長期的な問題が話し合われた」と伝えました。

会議では、作り出された情勢に対処して軍の訓練を絶えず強化し、戦争準備態勢をより厳格に整えることなどを決めたということです。

また、キム総書記は軍に対し「党の闘争課題を無敵の軍事力で力強く支えることに期待と確信を示した」としています。

さらに、軍の機構編成についても討議されたということで、映像では、キム総書記の後ろに、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」があしらわれ、「ミサイル総局」と記された旗が確認できることから、軍に新設された組織の可能性があります。

北朝鮮指導部としては、軍の創設から8日で75年となるのを前に、軍部内の結束を図るとともに、抑止力の強化を進める日米韓3か国への対決姿勢を示すねらいがあるとみられます。