グーグル AI対話ソフト 一般提供開始へ AI技術の開発競争激化

アメリカのIT大手、グーグルは、質問に対し自然な文章で回答を作成できるAIとの対話ソフトの提供を今後、一般向けに始めると発表しました。こうした最新のAI技術にはマイクロソフトも投資を行うなど、IT大手の間で開発競争が激しくなっています。

グーグルが6日、自社の公式ブログで発表したのは、質問を入力するだけで自然な文章で回答を作成できるAIとの対話ソフト「Bard」です。

「Bard」は日本語で「詩人」を意味し、グーグルによりますと、インターネット上の最新の情報を回答に反映できる点が特徴だということです。

例えば、科学の分野などの新しい知見について、子どもにもわかりやすく説明する際にも役立つとしています。

一般向けの提供は今後、数週間以内に始める予定です。
AIの対話ソフトをめぐっては、アメリカのベンチャー企業が去年11月に提供を開始した「ChatGPT」というソフトの利用が急拡大していて、ネット通販の商品の提案や返品手続きなどで活用が広がっています。

このベンチャー企業には、IT大手のマイクロソフトが数十億ドルを追加で投資することが明らかになっていることから、アメリカメディアの間では、グーグルが対抗した形だと伝えられていて、最新のAI技術をめぐる開発競争が激しくなっています。