米 中国気球撃墜 官房副長官“日本で過去似た飛行物体”分析へ

アメリカ軍が本土の上空などを飛行していた中国の気球を撃墜したことをめぐり、磯崎官房副長官は、日本の上空でも過去に似たような飛行物体が目撃されたことに触れ、関連性を含め分析を進めていることを明らかにしました。

アメリカ軍は4日、本土の上空などを飛行していた中国の気球を、南部サウスカロライナ州の沖合およそ11キロの領海で、戦闘機によって撃墜し、アメリカ側は気球は偵察目的だったとしています。

磯崎官房副長官は6日の記者会見で、日本の上空でも過去に仙台市などで、似たような白い飛行物体が目撃されたこととの関連を記者団に問われ「令和2年6月や令和3年9月に、わが国上空で飛行物体が目撃されたことは承知しているが、詳細は今般のアメリカでの事案との関連性も含め、引き続き分析を進めていきたい」と述べました。

また今後、日本で外国の気球が確認された場合の対応について「わが国の許可なく領空に侵入すれば領空侵犯となり、必要な場合には、航空自衛隊の戦闘機の緊急発進を含めた措置を取ることは当然だ。引き続き警戒監視を切れ目なく行い、対応に万全を期していく」と述べました。