新型コロナ 新規感染者の6割余が「XBB.1.5」 米CDC発表

アメリカで急速に広がっている新型コロナウイルスのオミクロン株、「XBB.1.5」について、CDC=アメリカ疾病対策センターは、新たに感染した人の6割余りが、このウイルスに感染しているとする最新の推計を発表しました。

アメリカのCDCは今月4日までの1週間に、国内で新型コロナに新たに感染した人のうち、66.4%がオミクロン株の「XBB.1.5」に感染しているとする推計を発表しました。

前の週の55.9%と比べると10ポイントあまりの増加となり、去年12月以降、アメリカでの拡大が続いています。

一方、アメリカで新たに報告された感染者の数は、今月1日の時点で一日平均およそ4万人と4週連続で減少傾向を示していますが、この中に検査キットを使って自分で調べたケースは含まれていません。

また新たに入院する患者の数は、1月31日の時点で一日平均およそ3900人、死者の数は2月1日の時点で一日平均およそ490人で、いずれも1月中旬以降は、おおむね減少する傾向を示しています。

「XBB.1.5」について、WHO=世界保健機関は感染した場合の重症度が上がっているという兆候は、今の段階では見られないとする一方、世界的な感染者数の増加につながる可能性があると指摘しています。