ワールドラグビー会長 日本のW杯再招致に前向きな考え示す

ラグビーの国際統括団体、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長が来日し、日本で再びワールドカップが行われる可能性について「もう一度開催できないという理由はどこにもない」と述べ、前向きな考えを示しました。

ワールドラグビーのボーモント会長は、日本のワールドカップ再招致や競技の普及などをめぐって意見交換するため、2日来日し、3日は政府関係者などを訪ねたあと、国立競技場でアラン・ギルピンCEOとともに記者会見しました。

この中でボーモント会長は「日本に戻ってくることができてとてもうれしい。2019年には本当にすばらしい大会を開催してもらった」と感謝を述べました。

そのうえで日本ラグビー協会が目指しているワールドカップの再招致について「日本がもう一度開催できないという理由はどこにもない。なぜなら最も成功したワールドカップの1つを2019年に日本が開催したからだ。われわれはラグビーをもっと広めていきたいと考えているが、本当に成功を収めた国にワールドカップを戻すということもやっていきたい」と述べ、前向きな考えを示しました。

ワールドカップはことし9月から10月にかけてフランスで開催されたあと、2027年はオーストラリア、2031年はアメリカで行われることが決まっていて、日本ラグビー協会は2035年以降の再招致を目指しています。

一方、ウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、資格停止が続いているロシアとベラルーシをめぐってギルピンCEOは「今のところすぐに対応を変えることは考えていないが、今後、状況が変われば幹部レベルでしかるべき話し合いをすることになると思う」と話しました。