
ラグビー日野 無期限活動停止 合宿先の飲食店でセクハラなど
ラグビーのリーグワンで2部にあたるディビジョン2に所属する日野レッドドルフィンズは、去年、合宿先の大分県内で選手やスタッフが酒に酔って飲食店のものを壊したりセクハラしたりする不祥事があったとしてチームの活動を無期限で停止すると発表しました。
この問題についてレッドドルフィンズは、3日、志賀得一部長などが会見を開き、これまでの経緯を説明しました。
それによりますと、去年10月末合宿を行っていた大分県別府市で選手やスタッフ20人余りが飲食店を訪れ、このうち7人が酒に酔ってグラスなどを壊したり、服を脱いで店員などにセクハラしたりする行為を行ったということです。
その後店側と示談し、被害額を弁済したということです。
この問題を受けてレッドドルフィンズは、3日、チームの活動を無期限で停止することを決め、4日予定されていた清水建設江東ブルーシャークスとの試合は中止となりました。
レッドドルフィンズの志賀部長は「ご迷惑をおかけしたファンやリーグワンに関わる皆様に深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
一方、今回の不祥事は、1日週刊誌の電子版で報じられたあとに公表されたほか、社内のコンプライアンス関連の部署への報告が遅れ、リーグワンへの報告も問題が起きた日からおよそ3か月たった先月28日でした。
こうした対応について、志賀部長は「店側と示談した際、守秘義務の項目を設けていた。明らかに不適切な行為でコンプライアンスの専門部署や広報の部署に報告すべきだった。リーグワンにも『早く報告すべきだ』と言われた」と述べました。
日野レッドドルフィンズは1950年創部の日野自動車ラグビー部をルーツとする伝統あるチームで、今シーズンはディビジョン2で4試合を終えて1勝3敗、勝ち点7で6チーム中4位となっています。
日本ラグビー協会 専務理事「報告遅延は遺憾 重く受け止める」
日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事はコメントを出し、「このたびの日野レッドドルフィンズの活動停止に伴う試合中止に関してファンの皆さま、関係者の皆さまに、多大なご心配とご迷惑おかけしておりますことを、リーグワンともどもおわび申し上げます。報道内容については当協会におきましても事実関係を確認中でありますが、事案発生日からリーグワンおよび、当協会への報告までの遅延については遺憾であり、重く受け止めております。今後リーグワンとも連携し、必要な対応につきましては検討してまいります」としています。
リーグワン 専務理事「ダメージ非常に大きい」
この問題を受けて日野レッドドルフィンズが所属するリーグワンは、東海林一専務理事がオンラインで会見を開きました。
それによりますと、先月28日チームから報告があり、詳細については守秘義務があり、明らかにできないことや、法的に解決済みであると説明を受けたということです。
その後、週刊誌で伝えられたあともチームから「事実と異なる内容があった」と説明を受けたことなどから、リーグワンとしては今後、事実確認を進める前提で、試合を中止するなどの判断はしませんでした。
しかし、3日になってチームから無期限の活動停止としたことや、次の試合は辞退するという報告を受けたということです。
東海林専務理事は会見で、「このたびの事案は大変遺憾であり、事態を重く受け止めている。ファンや関係者の皆様に深くおわびしたい」と謝罪しました。
そのうえで「リーグへの報告が遅れ、適切な対応を一緒にとることができなかったことは遺憾だ。ファンの皆様が観戦する機会がなくなったり、対戦相手の試合がなくなったりとダメージは非常に大きい。こうしたことが二度と起こらないようにしたい」と話しました。
今後は、リーグワンとして事実確認を行ったうえで、最終的に日本ラグビー協会の規律委員会が処分を決める見通しです。
それによりますと、先月28日チームから報告があり、詳細については守秘義務があり、明らかにできないことや、法的に解決済みであると説明を受けたということです。
その後、週刊誌で伝えられたあともチームから「事実と異なる内容があった」と説明を受けたことなどから、リーグワンとしては今後、事実確認を進める前提で、試合を中止するなどの判断はしませんでした。
しかし、3日になってチームから無期限の活動停止としたことや、次の試合は辞退するという報告を受けたということです。
東海林専務理事は会見で、「このたびの事案は大変遺憾であり、事態を重く受け止めている。ファンや関係者の皆様に深くおわびしたい」と謝罪しました。
そのうえで「リーグへの報告が遅れ、適切な対応を一緒にとることができなかったことは遺憾だ。ファンの皆様が観戦する機会がなくなったり、対戦相手の試合がなくなったりとダメージは非常に大きい。こうしたことが二度と起こらないようにしたい」と話しました。
今後は、リーグワンとして事実確認を行ったうえで、最終的に日本ラグビー協会の規律委員会が処分を決める見通しです。