明治神宮外苑再開発 “イチョウ並木保全へ十分協議を” 文科相

東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発をめぐり、永岡文部科学大臣は衆議院予算委員会で、名所として知られるイチョウ並木の保全に向けて、地元の自治体と事業者が十分に協議する必要があるという認識を示しました。

明治神宮外苑の再開発をめぐっては、開発にあたる事業者が743本の樹木を伐採するものの、名所のイチョウ並木については保全するとしているのに対し、専門家などから樹木の伐採本数やイチョウ並木の保全方法などに疑問の声が上がっています。

3日の衆議院予算委員会で立憲民主党が、イチョウ並木を文化財として保護するよう求めたのに対し、永岡文部科学大臣は「現時点で文化財指定などの可能性があると考えており、従来から自治体に伝えている」と述べました。

そのうえで「まずは保存と開発が両立できるよう、地元の自治体が所有者などと調整をしてもらうことが必要だが、まだ整っていないと承知している。国会でのやり取りを地元自治体にもしっかりと伝えていきたい」と述べ、イチョウ並木の保全に向けて、地元の自治体と事業者が十分に協議する必要があるという認識を示しました。