
宮台さん事件 死亡の男 事件1週間前にも襲撃機会うかがったか
東京 八王子の東京都立大学で、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物で襲われ重傷を負った事件で、去年12月に死亡していた容疑者とみられる男が、事件の1週間前にも宮台さんの執務室が入る建物に侵入していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は、襲撃の機会をうかがっていた疑いがあるとみて詳しく調べています。
去年11月、東京 八王子の東京都立大学 南大沢キャンパスで、この大学の教授で社会学者の宮台真司さんが刃物で切りつけられ、全治6週間の重傷を負った事件で、警視庁は、事件の翌月、相模原市南区の自宅で死亡していたことが分かった41歳の無職の男が事件に関わったとみて捜査しています。
これまでの捜査で、男は事件直前に大学の敷地内を行き来していたことが確認されていますが、事件の1週間前にも、宮台さんの執務室が入る建物に侵入する様子が防犯カメラに写っていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
午後2時ごろに侵入し、2時間ほど建物内をうろつくなどしたあと、一度、敷地の外へ出て、午後6時半ごろ再び建物内に侵入したということです。
警視庁は、1週間前にも襲撃の機会をうかがっていた疑いがあるとみて、詳しく調べています。
また、男が捨てたとみられるペットボトルから検出されたDNA型と、両親の型を照合した結果、親子として矛盾がないと分かり、警視庁は今後、容疑者と特定したうえで、殺人未遂の疑いで書類送検する方針です。