広域強盗 藤田容疑者の裁判1件棄却 フィリピンの裁判所

全国で相次いでいる一連の広域強盗事件に関連して、日本がフィリピンに身柄の引き渡しを求めている日本人4人のうち1人について、現地の裁判所はこれまでに1件の裁判を棄却しています。
この容疑者をめぐっては、フィリピン国内で別の裁判の手続きが残っていて、日本への引き渡しにむけた法的な条件が整うかどうかが注目されています。

一連の広域強盗事件に関連して、日本の警察当局は、別の特殊詐欺事件などに関わったとして逮捕状を取っている
▽渡邉優樹容疑者と
▽小島智信容疑者、
▽藤田聖也容疑者、
▽今村磨人容疑者の4人の身柄を引き渡すようフィリピン側に要請しました。

しかし、4人のうち3人はフィリピン国内で別の事件の裁判や手続きが行われていて、日本への引き渡しの障害になっています。

このうち藤田容疑者について、フィリピンの裁判所はこれまでに脅迫事件の裁判を棄却しています。

ただ、藤田容疑者はフィリピン国内の別の地域でも暴力事件に関わったとして複数の裁判手続きが行われています。

検察が棄却を申し立てていて裁判所は近く判断を示す見通しです。

フィリピンの司法相は準備ができた容疑者から先に引き渡す可能性もあるという見方を示していて、藤田容疑者の身柄の引き渡しにむけた法的な条件が整うのか、注目されています。