ウクライナ東部 戦闘激化 ゼレンスキー大統領さらなる支援訴え

ウクライナ東部では、ロシア軍によるミサイルが撃ち込まれるなど激しい戦闘が続いていて、ゼレンスキー大統領は抵抗を続けるため、各国に対しさらなる支援の必要性を訴えています。

ウクライナの東部ドネツク州では、ウクライナ側の拠点に対してロシア軍がミサイルを撃ち込んだり、部隊を前進させたりするなど攻撃が続いています。

ウクライナ国防省の情報総局の高官は1日、地元メディアに対して、ロシア軍が来月までに東部ドンバス地域の掌握をねらっているという見方を示し、ウクライナ側はさらなる戦闘の激化に警戒を強めています。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、公開した動画で「ウクライナを守るための軍事支援を世界に求めるとともに、ロシアに対する世界的な圧力を一層強化することが必要だ」と述べ、各国にさらなる支援の必要性を訴えました。

一方、ロシアのプーチン大統領は2日、第2次世界大戦で旧ソビエト軍とナチス・ドイツ軍が激戦を繰り広げたロシア南部のボルゴグラードで演説し、「ナチスのイデオロギーが現代的な形を装い、再びわれわれの国の安全保障に対して直接的な脅威をもたらしている」と述べ、ウクライナに対して主力戦車の供与を決定したドイツなど、欧米側がロシアに全面的な戦いを仕掛けていると批判したうえで、ウクライナ侵攻を続ける姿勢を強調しました。