日本航空 去年4月~12月決算 3年ぶり黒字 旅行需要回復背景に

航空大手、日本航空の去年4月から12月までの決算は、旅行需要の回復を背景にこの時期として3年ぶりの黒字となりました。

日本航空が2日に発表したグループ全体の決算では、売り上げが1兆55億円と前の年の同じ時期よりおよそ2倍増加しました。

また最終的な利益は163億円となり、新型コロナの感染拡大以降、この時期としては3年ぶりの黒字となりました。

去年の秋以降、「全国旅行支援」を背景に国内の旅行需要が高まったことに加え、本格的に水際対策が緩和されたことから、国内外の路線で利用が増加したためです。

ただ、想定よりも国内の旅客需要の回復が遅れていることなどから、ことし3月までの最終的な利益の見通しを、これまでの450億円から250億円に下方修正しました。

記者会見した菊山英樹専務は「旅客需要は想定ほどの伸びではなかったが、十分にくらいついた決算だった。先行きについては、リモート会議の定着などもあり、国内でのビジネス需要の回復のペースは速くない」と述べました。

一方ANAホールディングスのグループ全体の決算は、売り上げが1兆2586億円と前の年の同じ時期よりおよそ70%増加し、最終的な利益は626億円となりました。

また、ことし3月までの最終的な利益の見通しについては、国内外の旅客需要の回復が今後も進むとして、これまでの400億円から600億円に上方修正しました。