北海道 網走で「流氷初日」発表 知床では今季初の接岸を確認

北海道の網走地方気象台は2日午前、気象台から肉眼で流氷が確認できたとして、「流氷初日」を発表しました。
世界自然遺産の知床では、今シーズン初めて流氷の接岸も確認されました。

網走地方気象台は2日午前11時前、気象台から北側の水平線上に帯状に広がる流氷を確認し、今シーズンの流氷初日を発表しました。

網走市の流氷初日は、平年より11日遅く、去年より9日遅くなりました。

2月2日の観測は、1946年の統計開始以来5番目に遅い記録だということです。

2日の網走市は日中、厚い雲に覆われて雪が降るあいにくの天気でしたが、景勝地の能取岬からは、海岸の近くにも流氷が広がっている様子が確認できました。
また、世界自然遺産の知床で、独自に流氷を観測している斜里町の知床自然センターは、今シーズン初めて流氷の接岸を確認しました。
NHKが斜里町ウトロに設置しているカメラの映像でも、港の周辺一帯に流氷が押し寄せている様子が確認できました。

気象台によりますと、流氷はオホーツク海側の沿岸各地に徐々に近づいていて、各地ではまもなく本格的な流氷観光シーズンが始まります。

オホーツク流氷館「南限で見られる流氷 ぜひ見に来て」

網走市の流氷初日が発表された2日、市内の観光施設「オホーツク流氷館」では、雪のため沖合の流氷が見えず、東京から訪れていた観光客は「流氷を見に来ましたが、きょうは天気が悪く、流氷観光船にも乗れなかったので残念でした」と話していました。

「オホーツク流氷館」の田口桂社長は「やっと来てくれたかという感じです。外国からの観光客はたくさん来ているので、国内の観光客も、これからどんどん増えてくると期待しています。南限で見られる流氷を、ぜひ見に来てほしいと思います」と話していました。