ウクライナ東部の集合住宅 ロシア軍のミサイル攻撃で3人死亡

ウクライナ東部、ドネツク州の集合住宅がロシア軍のミサイル攻撃を受け、これまでに3人が死亡、20人以上がけがをし、ゼレンスキー大統領はロシアを強く非難しました。

ウクライナでは東部ドネツク州などで激しい戦闘が続いていて、ドネツク州の警察当局はウクライナ側の拠点の一つ、クラマトルシクで1日の午後10時前、ロシア軍が短距離弾道ミサイル「イスカンデル」で集合住宅を攻撃し、市民3人が死亡、20人以上がけがをしたと発表しました。

現場では、がれきの下に人が残されている可能性があることから懸命の救助活動が続けられています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、SNSに「これがわれわれの国で日々起きている現実だ」と書き込み、ロシアを強く非難しました。
一方、ロシアと同盟関係にあるベラルーシの国防省は1日、クラマトルシクでも使用されたとみられる短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を配備したと発表しました。

「イスカンデル」は、ロシアが開発した核弾頭の搭載も可能なミサイルで、ロシアとしては欧米側をけん制するねらいもあるとみられます。

プーチン大統領は2日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツ軍との戦いの激戦地だったロシア南部のボルゴグラードで、勝利から80年になるのに合わせて演説する予定で、ウクライナへの軍事侵攻についてどのような発言をするのかに関心が集まっています。