京都市“バス1日券” 来年3月末で廃止へ 観光客による混雑緩和

京都市は、市内を走るバスの1日乗車券を来年3月末で廃止する方針を決めました。京都市のバスをめぐっては、多くの観光客が利用して混雑し、市民から改善を求める声が上がっていました。

京都市は、市バスなど市内を走るバスに1日、何度でも乗ることができる「バス1日券」を1枚700円で販売しています。

この券は京都を訪れる観光客に人気で、新型コロナウイルスの感染拡大前は金閣寺や清水寺などを通る路線などで激しい混雑が見られ、市民からは改善を求める声が上がっていました。

このため京都市は、「バス1日券」について、ことし9月いっぱいで販売を終了したうえで、来年3月末で廃止する方針を決めました。

市営地下鉄とバスの両方に自由に乗ることができる1枚1100円の「地下鉄・バス1日券」は販売を続けるということで、京都市は、バスに比べてすいている地下鉄の利用を促したいとしています。

京都市交通局は「市民に安心してバスを利用してもらうほか、観光客にもスムーズに目的地との間を行き来してもらえるよう、混雑緩和に努めたい」としています。