中国“中国脅威論 誇張すべきでない”岸田首相 NATO会談に反発

岸田総理大臣とNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長が会談し、中国とロシアの軍事連携が増大していることなどへの懸念を共有したことについて、中国外務省の報道官は「中国脅威論を誇張すべきではない」と述べ、反発しました。

岸田総理大臣は、日本を訪れているNATOのストルテンベルグ事務総長と31日夜に会談し、日本周辺を含めて、中国とロシアの軍事連携が増大していることなどへの懸念を共有しました。

これについて中国外務省の毛寧報道官は、1日の記者会見で、「中国脅威論を誇張すべきではなく、地域の対立をあおるべきでない」と述べ反発しました。

そのうえで、「日本は歴史の教訓を真剣にくみ取り、平和と発展の道を堅持し、地域の国々の信頼や地域の安定を損なうべきではない」と強調しました。

また、毛報道官は「アジア太平洋地域は、地政学的な争奪戦の戦場ではなく、冷戦思考や陣営対立は歓迎されない」と述べ、中国を脅威とみなして連携しているとして懸念を示しました。