NATO事務総長 ウクライナへの軍事支援 継続を呼びかけ

日本を訪れているNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長がNHKの単独インタビューに応じ、ロシアに侵攻されたウクライナが勝利し、占領された領土を解放できるよう、軍事的な支援を継続する考えを強調しました。

NATOのストルテンベルグ事務総長は1日、都内でNHKの単独インタビューに応じ、ウクライナが戦車に続き、戦闘機などの供与を欧米に求めていることについて「NATO加盟国とウクライナとの間で協議が続いている。国によって、さまざまな評価があり、今の段階で供与の可能性について発言することはできない」と述べました。

そして「重要なのは、この戦争が始まって以来、NATO加盟国は結束してきたということだ。これが支援のカギであり、ロシアに向けたメッセージだ」と述べました。

そのうえで、ウクライナへの軍事支援について「極めて重要なのは、兵器や弾薬の供与など軍事支援を行うことだ。ウクライナが確実に占領された領土を解放し、ロシアの侵略者たちを押し戻し、独立した主権国家として勝利するためだ」と強調しました。

また、軍事侵攻の今後の見通しについては「プーチン大統領が和平に向けた準備を進めるきざしはなく、逆に戦争を継続する準備を進めている。追加動員の可能性もあるし、兵器の増産も試みている。さらにイランや北朝鮮などから兵器を調達している」と述べました。