パキスタンの爆発 死者101人に 地元警察 “警備に不備あった”

パキスタン北西部にあるモスクで30日に起きた自爆テロによるとみられる爆発で、これまでに死亡した人は101人に上り、警察は現場周辺の警備に不備があったとみて捜査を進める方針です。

パキスタン北西部のペシャワルにあるモスクで、30日午後、自爆テロによるとみられる大きな爆発があり、地元当局によりますとこれまでに死亡した人は101人に上り、161人がけがをして病院で手当てを受けています。

爆発の衝撃で壊れた建物の屋根の下敷きになって多くの人が亡くなったということで、地元の病院は、死者の数は100人に上るとしています。

多くの人が、爆発の衝撃で壊れた建物の屋根の下敷きになって亡くなったということです。

現場のモスクはペシャワル中心部の治安機関の建物や職員の住宅が集まる敷地の中にあり、警備が厳しく、複数の検問を通過しないと入ることができない場所です。

31日、記者会見を行った地元の警察幹部は現場周辺の警備に不備があったとみて、捜査を進める方針を明らかにしました。

パキスタンでは、イスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」が軍や警察の施設を狙ったテロを各地で繰り返し、治安機関が警戒を強めていて、こうした中で起きた多くの人が犠牲となる爆発に衝撃が広がっています。