
2月に値上げされる食品や飲料5000品目超 再び値上げラッシュに
今月値上げされる食品や飲料は5000品目を超えていることが、信用調査会社の調査でわかりました。信用調査会社は再び値上げラッシュになるとしています。
「帝国データバンク」は国内の主な食品や飲料メーカー、105社に加えて、今回の調査から非上場のメーカー90社を合わせた195社を対象に先月末時点で値上げの動きをまとめました。
それによりますと、今月、値上げされる食料や飲料は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて5463品目に上っています。
これは去年10月の7864品目に次ぐ多さとなっていて、信用調査会社は再び値上げラッシュになるとしています。
また、ことし、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は累計で1万2054品目と去年よりも値上げのペースが加速しています。
ことしの平均の値上げ率は、16%となっていて、原材料価格の高止まりやエネルギー価格の上昇などが値上げの理由となっています。
信用調査会社は、菓子などで「実質値上げ」を行う企業が目立っていると分析しています。
ことし値上げされる品目を詳しくみると、冷凍食品などの「加工食品」が6657品目と全体の55%となっているほか、しょうゆやドレッシングなどの「調味料」が2236品目、輸入ワインなどの「酒類・飲料」が1810品目、「菓子」が944品目などとなっています。
「帝国データバンク」は「去年上昇したコストをいまだ十分に価格転嫁できていない企業も多く、当面は値上げの動きが続くとみられる」と話しています。
2月の主な値上げ食品
2月は冷凍食品や調味料、菓子などの価格が相次いで引き上げられます。値上げが予定されている主な家庭用の食品をまとめました。
冷凍食品など(2月1日の納品分から)

【ニチレイフーズ】
▽家庭用の冷凍食品のほぼ全品 出荷価格で約6%~20%値上げ
【マルハニチロ】
出荷価格で、
▽冷凍食品106品 約2%~17%
▽缶詰など56品 約5%~25%
▽すりみ食品39品 約4%~22%
▽カップゼリー23品 約7%~15% 値上げ
【ニッスイ】
▽ちくわの磯辺揚げ・ちゃんぽんなど家庭用の冷凍食品84品 出荷価格で約6%~25%値上げ
【味の素冷凍食品】
▽家庭用の冷凍食品51品 出荷価格で約6%~16%値上げ
【テーブルマーク】
▽家庭用の冷凍食品66品 出荷価格で約3%~19%値上げ
【日清製粉ウェルナ】
▽カルボナーラなどの家庭用の冷凍食品18品 税抜き希望小売価格で約8%~9%値上げ
▽家庭用の冷凍食品のほぼ全品 出荷価格で約6%~20%値上げ
【マルハニチロ】
出荷価格で、
▽冷凍食品106品 約2%~17%
▽缶詰など56品 約5%~25%
▽すりみ食品39品 約4%~22%
▽カップゼリー23品 約7%~15% 値上げ
【ニッスイ】
▽ちくわの磯辺揚げ・ちゃんぽんなど家庭用の冷凍食品84品 出荷価格で約6%~25%値上げ
【味の素冷凍食品】
▽家庭用の冷凍食品51品 出荷価格で約6%~16%値上げ
【テーブルマーク】
▽家庭用の冷凍食品66品 出荷価格で約3%~19%値上げ
【日清製粉ウェルナ】
▽カルボナーラなどの家庭用の冷凍食品18品 税抜き希望小売価格で約8%~9%値上げ
調味料など

【カゴメ】
出荷価格で
▽トマトケチャップなど食品65品目 10.1%~19.6%
▽トマトジュースなど飲料86品目 6.7%~12.5%値上げ
(2月1日の納品分から)
▽トマトジュースなど1リットル入り飲料6品目 900ミリリットルに減らす実質値上げ(2月21日の発売分から)
【ブルドックソース】
▽家庭用ソース40品 希望小売価格で7%~22%値上げ(2月1日の出荷分から)
【イカリソース】
▽家庭用ソース42品 希望小売価格で7%~23%値上げ(2月1日の出荷分から)
【永谷園】
▽「おとなのふりかけ 本かつお」「焼豚チャーハンの素」など市販用28品 税抜き希望小売価格で約7%~14%値上げ(2月1日の納品分から)
出荷価格で
▽トマトケチャップなど食品65品目 10.1%~19.6%
▽トマトジュースなど飲料86品目 6.7%~12.5%値上げ
(2月1日の納品分から)
▽トマトジュースなど1リットル入り飲料6品目 900ミリリットルに減らす実質値上げ(2月21日の発売分から)
【ブルドックソース】
▽家庭用ソース40品 希望小売価格で7%~22%値上げ(2月1日の出荷分から)
【イカリソース】
▽家庭用ソース42品 希望小売価格で7%~23%値上げ(2月1日の出荷分から)
【永谷園】
▽「おとなのふりかけ 本かつお」「焼豚チャーハンの素」など市販用28品 税抜き希望小売価格で約7%~14%値上げ(2月1日の納品分から)
菓子・冷菓・栄養補助食品
【江崎グリコ】
▽「ポッキーチョコレート」「パピコチョココーヒー」など菓子・冷菓など338品目 出荷価格で3%~16%値上げ(2月1日の出荷分~4月1日の出荷分にかけ順次)
▽「ビスコ」の一部など7品目 内容量10%~14%減らし実質値上げ(2月7日の出荷分から)
【ジャパンフリトレー】
▽「ドリトス」「マイクポップコーン」など21商品 出荷価格で5.5%~20.6%値上げ(2月6日の発売分~3月6日の発売分にかけ順次)
【大塚製薬】
▽「カロリーメイト」「SOYJOY」など菓子・栄養補助食品など55品目 希望小売価格で約8%~26%値上げ(2月1日の出荷分から)
▽「ポッキーチョコレート」「パピコチョココーヒー」など菓子・冷菓など338品目 出荷価格で3%~16%値上げ(2月1日の出荷分~4月1日の出荷分にかけ順次)
▽「ビスコ」の一部など7品目 内容量10%~14%減らし実質値上げ(2月7日の出荷分から)
【ジャパンフリトレー】
▽「ドリトス」「マイクポップコーン」など21商品 出荷価格で5.5%~20.6%値上げ(2月6日の発売分~3月6日の発売分にかけ順次)
【大塚製薬】
▽「カロリーメイト」「SOYJOY」など菓子・栄養補助食品など55品目 希望小売価格で約8%~26%値上げ(2月1日の出荷分から)
飲料・ゼリー・酒類

【アサヒ飲料】
▽「モンスター」ブランドの炭酸飲料355ミリリットル缶・345ミリリットル缶 希望小売価格で約12%値上げ(2月1日の出荷分から)
【ポッカサッポロフード&ビバレッジ】
▽「キレートレモン」「じっくりコトコト」ブランドの飲料・スープなど27アイテム 希望小売価格で5%~13%値上げ(2月1日の納品分から)
【ハウスウェルネスフーズ】
▽「PERFECT VITAMIN」などのブランドで販売するゼリー6品 税抜き希望小売価格で約10%値上げ(2月1日の納品分から)
【雪印メグミルク】
▽「雪印コーヒー」など飲料・デザート計56品 税抜き希望小売価格で3.5%~26.1%値上げ(2月1日の出荷分から)
【メルシャン】
出荷価格で
▽国産や輸入などのワイン約480品目 2%~12%
▽梅酒12品目 8%
▽甲類焼酎44品目 1%~3%値上げ
(2月1日の納品分から)
▽「モンスター」ブランドの炭酸飲料355ミリリットル缶・345ミリリットル缶 希望小売価格で約12%値上げ(2月1日の出荷分から)
【ポッカサッポロフード&ビバレッジ】
▽「キレートレモン」「じっくりコトコト」ブランドの飲料・スープなど27アイテム 希望小売価格で5%~13%値上げ(2月1日の納品分から)
【ハウスウェルネスフーズ】
▽「PERFECT VITAMIN」などのブランドで販売するゼリー6品 税抜き希望小売価格で約10%値上げ(2月1日の納品分から)
【雪印メグミルク】
▽「雪印コーヒー」など飲料・デザート計56品 税抜き希望小売価格で3.5%~26.1%値上げ(2月1日の出荷分から)
【メルシャン】
出荷価格で
▽国産や輸入などのワイン約480品目 2%~12%
▽梅酒12品目 8%
▽甲類焼酎44品目 1%~3%値上げ
(2月1日の納品分から)
NHK主要100社アンケート 値上げ予定4割超
NHKは去年12月から今年1月にかけて、国内の主な企業100社を対象にアンケートを行い、すべての企業から回答を得ました。
この中で自社が提供する製品やサービスについてことし値上げをするのか聞いたところ「値上げする予定」と回答したのは43社でした。
「値上げを検討中」と答えたのは22社となっていて今後も多くの企業で値上げの動きが続くとみられます。
また、「値上げする予定」、「値上げを検討中」と回答した企業にその理由を複数回答で聞いたところ「原材料価格の上昇を見込んでいるため」が43社、「これまでの価格転嫁が十分ではなかったため」と「エネルギー価格の上昇を見込んでいるため」がいずれも34社でした。
アンケートの自由記述では「エネルギー、原材料の高止まりに加え、物流費などの上昇が見込まれる」、「安定調達・安定生産を実現するためには、外部コストの上昇分についてサプライチェーンで公平に分担することが不可欠」などという声も聞かれました。
この中で自社が提供する製品やサービスについてことし値上げをするのか聞いたところ「値上げする予定」と回答したのは43社でした。
「値上げを検討中」と答えたのは22社となっていて今後も多くの企業で値上げの動きが続くとみられます。
また、「値上げする予定」、「値上げを検討中」と回答した企業にその理由を複数回答で聞いたところ「原材料価格の上昇を見込んでいるため」が43社、「これまでの価格転嫁が十分ではなかったため」と「エネルギー価格の上昇を見込んでいるため」がいずれも34社でした。
アンケートの自由記述では「エネルギー、原材料の高止まりに加え、物流費などの上昇が見込まれる」、「安定調達・安定生産を実現するためには、外部コストの上昇分についてサプライチェーンで公平に分担することが不可欠」などという声も聞かれました。