円相場 値下がり 欧米の長期金利上昇で金利差の拡大に意識

31日の東京外国為替市場、欧米の長期金利が上昇し金利差の拡大が意識され、円を売ってドルやユーロを買う動きが出て、円相場は値下がりしました。

午後5時時点の円相場は30日と比べて、55銭円安ドル高の1ドル=130円14~16銭となっています。

一方、ユーロに対しては30日と比べて、34銭円安ユーロ高の1ユーロ=141円13~17銭となっています。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0844~46ドルでした。

市場関係者は「ヨーロッパ中央銀行が今週開く会合で大幅な利上げの継続を決めるのではないかという見方が広がって欧米の長期金利が上昇したため、金利差の拡大が意識され、円を売ってドルやユーロを買う動きが出た。一方、アメリカの中央銀行にあたるFRBは、現地時間のきょうから2日間、金融政策を決める会合を開く予定で、投資家の間では今後の利上げ幅をめぐるパウエル議長の発言に関心が集まっている」と話しています。

債券市場では日銀が金融緩和策を今後、修正するのではないかという見方から日本国債が売られ、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは0.490%まで上昇し日銀が変動幅の上限とする0.5%に再び近づいています。