家庭用の卵は確保 加工用は供給滞るケースも 鳥インフル影響

鳥インフルエンザの感染拡大が続く中、農林水産省では家庭用のパック入りの卵の供給は十分確保できているとする一方で、加工用を中心に供給が滞るケースも出ているとしています。

農林水産省では、卸売業者などへの聞き取りによって卵の需給動向をチェックしていますが、家庭用のパック入りの卵の供給は十分確保できているとしています。

ただスーパーなどでは、契約する仕入れ先の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した場合、卵が出荷できなくなるため、代わりの仕入れ先を見つけるまでの間、一時的に店頭で品薄になる場合もあるということです。

一方、食品メーカーなどに出荷される加工用の卵については、生産者が価格の高い家庭向けの供給を優先する傾向にあることから、供給が滞るケースも一部で確認されているとしています。

農林水産省によりますと、2年ほど前に鳥インフルエンザの感染が急拡大した際は、メーカーが不足した加工用の卵を輸入した事例もあったということで、引き続き、需給動向を注視することにしています。