12月の鉱工業生産指数 95.4 前月を0.1%下回る 2か月ぶり低下

企業の生産活動を示す去年12月の鉱工業生産指数は、2015年を100とした指数で95.4となり、前の月を0.1%下回りました。指数が低下するのは2か月ぶりで、生産活動の基調判断は「生産は弱含み」に据え置きました。

指数が低下した要因について経済産業省は、世界的な半導体不足で普通乗用車の生産が落ち込んだほか、発電で使うボイラーの生産が去年11月に伸びた反動で減少したためだと分析しています。

今後の見通しについて経済産業省は「半導体不足や物価上昇の影響で生産の落ち込みが続く可能性がある。新型コロナの感染拡大による中国経済の減速の影響を注視していきたい」としています。

また、去年(2022年)の鉱工業生産指数は、原材料価格の高騰などで前の年を0.1%下回り、2年ぶりの低下となりました。