フィリピンにある日本大使館は30日、フィリピン司法省と協議を行い、現地の入管施設に収容されている日本人4人の身柄を日本側に引き渡すよう正式に要請したことを明らかにしました。
フィリピン司法省によりますと、レムリア司法相は日本側への協力を約束し、できるだけ早く引き渡したい考えを示しています。
一方で、警視庁が特殊詐欺事件などに関わったとして逮捕状を取っている4人のうち、渡邉優樹容疑者はフィリピン国内で別の暴行事件の刑事手続きが進められていて、身柄引き渡しが困難になっています。
ただ、司法省によりますと、フィリピンでは入国管理法違反などの容疑で強制送還を免れるために、知り合いなどに依頼して自身に対する裁判を起こさせるケースもあるということです。
広域強盗 日本側4人引き渡し正式要請 フィリピン側の対応焦点
日本で相次いでいる一連の広域強盗事件をめぐり、日本側は30日、フィリピン政府に対し、入管施設に収容されている日本人4人の身柄の引き渡しを正式に要請しました。
フィリピン側は協力する姿勢を示していますが、国内で別の事件の刑事手続きが進められている容疑者もいて、引き渡しに向けた対応が焦点になります。


レムリア司法相は「手続きの中断が可能であれば取り下げるように働きかける」と話していて、今回の要請が速やかな引き渡しにつながるのか、フィリピン側の対応が焦点となります。