政府 G7広島サミットで「グローバル・サウス」と関係強化へ

ウクライナ情勢などで国際社会の分断が進んでいると指摘される中、政府はG7広島サミットで、気候変動対策など地球規模の課題についての議論を通じて、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国との関係強化を図る方針です。

G7=主要7か国の議長国を務める日本政府は、5月の広島サミットで、ウクライナ情勢や核軍縮・不拡散、それに経済安全保障などを主要なテーマとする方針で、各国と調整を進めています。

また、林外務大臣は「近年『グローバル・サウス』と呼ばれる新興国や途上国の存在感が経済的、政治的にも増しており、関与を強化すべくG7で連携して対応したい」と述べていて、サミットでも、エネルギーや食料の安定供給、気候変動対策などといった地球規模の課題についての議論を通じて、こうした国々との関係強化を図る方針です。

ウクライナ情勢をめぐり、「グローバル・サウス」と呼ばれる国々には、ロシアとの関係などに配慮して中間的な立場をとる国が少なくないとされていて、政府はこうした国への働きかけを強めることで、国際秩序の維持・強化につなげたい考えです。