パキスタン北西部 モスクで自爆テロか 72人死亡 160人けが

パキスタン北西部にあるモスクで30日にあった爆発で、これまでに死亡した人は72人に上り、警察は、治安機関の職員を狙った自爆テロの可能性もあるとみて捜査を進めています。

パキスタン北西部のペシャワルにあるモスクで、30日午後、大きな爆発がありました。

地元当局によりますと、この爆発でこれまでに死亡した人は、72人に上り、160人がけがをして病院に搬送されました。

また、現地の病院は、亡くなった人の数はさらに多いとしています。

現地では30日、シャリフ首相がけが人が搬送された病院を訪問し、その後、みずからのSNSに「悲劇の大きさは想像を絶する」などとつづりました。

現場となったモスクは、ペシャワル中心部の治安機関の建物が集まる敷地内にあり、ふだんから厳しい警備体制が敷かれていて、複数の検問を通過しないと訪れることのできない場所です。

警察によりますと、死傷者には警察の関係者が多く含まれているということです。

警察は、治安機関の職員を狙った自爆テロの可能性もあるとみて捜査を進めています。

パキスタンでは、イスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」が軍や警察の施設を狙ったテロを各地で繰り返していますが、今回の爆発について、組織の広報担当者は関与を否定しています。