東京23区の人口 1年で「転入超過」に戻る 一極集中再び活発か

東京23区の去年の人口は、転入が転出を上回る「転入超過」となりました。
コロナ禍で、おととし初めて「転出超過」になったものの、1年で元の動きに戻った形で、総務省は、一極集中が再び活発になるのか注視したいとしています。

総務省が、住民基本台帳に基づいてまとめた外国人を含む東京都全体の人口の動きは、去年1年間で、転入が43万9787人、転出が40万1764人で、転入が転出を3万8023人上回る「転入超過」となりました。

東京都全体では、「転入超過」の人数は、おととしより3万2000人余り増えました。

これを、おととし初めて「転出超過」となった東京23区に絞って見ると、去年は、2万1420人の「転入超過」に転じ、1年で元の動きに戻った形です。

総務省は「コロナ禍で東京への移動を控えていた人たちが、移動を再開したとみられる。今後、一極集中が再び活発になるのか注視したい」としています。

「転入超過」は11都府県

都道府県別で「転入超過」となったのは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪など11の都府県です。

そのほかの道府県は「転出超過」で、超過の人数が最も多かったのは▽広島の9207人、次いで、▽愛知の7910人、▽福島の6733人、▽新潟の5830人、▽兵庫の5625人などとなっています。