関係者によりますと、合意に向けた案では、新たな協業として「リロードプロジェクト」という名称で5つの項目の計画が盛り込まれたということです。成長が見込まれるインドや中南米などで事業の拡大を進めるとしています。
両社は詰めの協議を続け、合意を目指しています。
合意に達すれば、日産の経営危機をきっかけに、20年あまりにわたって続いてきたルノーに有利な資本関係が抜本的に見直されることになり、両社の関係は新たな段階を迎えます。

日産とルノー 新たな協業へ インド 中南米で事業拡大を検討
日産自動車とルノーが資本関係を対等な立場に見直すための交渉で、新たな協業としてインドや中南米などで事業を強化する検討を進めていることがわかりました。両社は、詰めの協議を続け、合意を目指しています。
日産は、両社の資本提携でそれぞれが持ち合う株式の比率が日産の15%に対してルノーが43%となっていることから、これを対等な立場の15%に引き下げることを求めています。
両社はこれまでの協議で、ルノーの出資比率の引き下げにあたって株式を別会社に信託して段階的に売却し、議決権の比率もそろえることや、資本関係の見直しにあわせてルノー側が求めていたEVの新会社に対する日産の出資について、最大で15%とすることで大枠で合意しています。