
「オスプレイ」佐賀空港配備計画で住民説明会 騒音懸念する声
陸上自衛隊の輸送機、「オスプレイ」の佐賀空港への配備計画をめぐって、空港周辺の住民を対象にした説明会が佐賀市で開かれ、参加者からは騒音などの影響を懸念する声が相次ぎました。
説明会は九州防衛局が佐賀市の川副中学校で開き、住民などおよそ300人が参加しました。まず、九州防衛局の担当者が、佐賀空港の隣に整備する駐屯地にオスプレイ17機などを配備し、人員は700人から800人の規模になることなど、計画の内容を説明しました。

続く質疑応答では、参加者から騒音や有明海の漁業への影響を懸念する声が相次ぎました。防衛局側は、飛行ルートは住宅地の上空を避けるとともに、駐屯地からの排水は、のりの養殖や漁業に影響を与えないよう処理するなどと説明し、理解を求めていました。

説明会のあと、九州防衛局の伊藤哲也局長は取材に対し、「騒音や安全などのさまざまな意見を踏まえて計画を進めるとともに、今後も丁寧な説明に努めたい」と話しました。また、防衛省は、駐屯地の用地を買収するための地権者との交渉を今後、本格化させることにしていますが、これについて伊藤局長は、「地権者の多くがのり漁に関わっており、漁が終わる時期を待ちたい」と述べ、のりの養殖が一段落する春先以降になるという見通しを示しました。