渋谷の街から落書きを消そう!AIも使って対策実施中

街の壁などに書かれた落書きを効率的に消していこうと、東京・渋谷区は落書きのデータをAIに学習させて、消去にかかる費用を算出したり、落書きをする人の活動範囲の特定につなげようとする試みを行っていて、落書きをなくし景観を守ることにつなげたいとしています。

落書き行為は渋谷区の条例で禁止されていて、器物損壊罪などに問われるケースもあります。

しかし渋谷区がおととし竹下通りやセンター街、それにJR山手線の渋谷から恵比寿間で行った調査では面積にして約7000平方メートルで落書きが確認されました。

渋谷区は落書きをなくしていくための事業を昨年度から始めていて、外部の事業者に委託して落書きを消したり、消去にかかる費用を援助したりしています。

また区の公式LINEアカウントなどで落書きの情報を受け付けていて、今年度は先月末までに293件、2459平方メートル分の落書きを消したということです。

さらにAIに落書きのデータを学習させ消去を効率的に進めようとしていて、AIが映像の中から落書きを判別し面積や消去にかかる費用を算出しているほか落書きの特徴を元に落書きをした人を分類し、活動範囲の特定につなげようとする試みも始まっています。

渋谷区環境政策部の佐藤哲人部長は「落書きを許さないという雰囲気を渋谷全体で作り上げたい」と話しています。