滋賀の質店侵入未遂事件被告 “ルフィから指示受けた”と供述
全国各地で相次いでいる一連の強盗事件と関連している疑いがある、関西で起きた4件の事件のうち、去年3月、滋賀県の質店で起きた建造物侵入未遂事件について、29歳の被告が「“ルフィ”と名乗る人物から指示を受けた」という趣旨の供述をしていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
去年3月、滋賀県大津市の質店で、出入り口のガラス扉にブロックを投げつけて、侵入しようとしたとして3人のグループが逮捕された事件について、警察当局は、全国各地で相次ぐ一連の強盗事件と関連している疑いがあるとみています。
この事件で、建造物侵入未遂の罪で起訴された伊藤一輝被告(29)が、捜査段階で「“ルフィ”と名乗る人物から指示を受けた」という趣旨の供述をしていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
伊藤被告は現場の指示役だったとみられ、起訴後に保釈されましたが、2か月後の去年5月に起きた、京都市の販売店で高級腕時計41本、およそ7000万円相当が奪われた事件と、大阪 北区で男性が車で連れ去られるなどした事件などにも関与したとして起訴されました。これらの事件でも、現場の指示役だったとみられています。
一方、警視庁は、一連の強盗事件で指示を出していた疑いがあり、フィリピンの入管施設に収容されている「ルフィ」と名乗る人物ら4人について、特殊詐欺事件などに関わった疑いで逮捕状を取っていて、警察当局はフィリピン当局に身柄の引き渡しを要請しています。