
アフガニスタン 記録的寒波で100人超死亡 首都カブールで-20度
アフガニスタンでは、寒波の影響で、各地で体調を崩すなどして死亡する人が相次ぎ、これまでに子どもを含む100人以上が死亡しました。現地では深刻な食料不足にも直面していて、食料や農業の支援など緊急の人道支援が求められています。
アフガニスタンの地元当局などによりますと、現地では今月に入り、寒波の影響で、過去10年で、もっとも寒い冬となり、首都カブールでもマイナス20度を観測しました。
こうした中、各地で体調を崩して死亡したり、凍死したりする人が相次いでいて、26日までに路上で生活していた人や子どもを含む100人以上が死亡したということです。
カブールに住む40代の男性は「ことしはこれまでに経験したことのないような寒さで、木の上の鳥さえも凍えている。生活の状況もどんどん悪化していると感じる」と話していました。
また、寒さとともに食料の調達も大きな課題となっていて、国連の報告書によりますと、アフガニスタンでは600万人が深刻な食料不足に直面しています。
住民によりますと、寒さの中、十分な食べ物などが得られずに体調を崩して死亡した人もいるということで、食料や農業の支援など緊急の人道支援が求められています。