韓国 中国からの入国者への短期ビザ発給制限を延長 中国反発か

韓国政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大した中国本土からの入国者を対象に行っている短期ビザの発給の制限を、来月末まで1か月延長すると発表しました。中国当局はこれまで、韓国の入国制限に対し対抗措置をとっていて、今回の決定を受け、中国がさらに反発することも予想されます。

韓国政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大した中国本土からの入国者を対象に、今月末まで短期ビザの発給を制限するなどの水際措置をとっています。

これについて韓国政府は27日に開いた対策本部の会議で、この2週間に韓国に入国した人のうち、新型コロナの感染が確認されたのは1404人で、そのうち890人が中国からの入国者だったと説明しました。

そして「旧正月の春節後に感染が拡大した場合、国外からの流入を通じて韓国国内で再拡大する可能性が排除できない」として、短期ビザの発給の制限を来月末まで1か月延長することを決めました。

ただ、状況が改善すれば、期限の前でも発給再開を検討するとしています。

このほか中国からの入国前後のPCR検査についても、来月末まで引き続き義務づけるとしています。

中国当局は今月に入り、韓国の入国制限の対抗措置として、中国を訪れる韓国人への短期ビザの発給を停止していて、今回の決定を受け、中国がさらに反発することも予想されます。