インフルエンザ 1医療機関当たり患者数 注意報レベルに近づく

インフルエンザの流行状況について、今月22日までの1週間に報告された1医療機関当たりの患者数が全国で9.59人となり、今後、大きな流行が起きるおそれがある「注意報レベル」の10人に近づいています。

国立感染症研究所などによりますと、今月22日までの1週間に、全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週の1.30倍の4万7366人でした。

1医療機関当たりの1週間の患者数は9.59人で、今後4週間以内に大きな流行が起きるおそれがあるとされる「注意報レベル」の10人に近づき、ここから推計される全国の患者数はおよそ28万7000人となっています。

このうち沖縄県では38.77人と、前の週に引き続き大きな流行が起きているとされる「警報レベル」の水準の30人を超え、県は「インフルエンザ警報」を出しています。

このほか12の府県で「注意報レベル」の10人を超えていて
▽福岡県が20.59人
▽大阪府が20.46人
▽宮崎県が17.59人などと
九州や関西を中心に増えています。

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「インフルエンザの流行は今後も全国的に広がっていくとみられる。幸い新型コロナの感染者が減少傾向となり、ピークが重なることは避けられているが、コロナとインフルエンザが身の回りに潜んでいることをしっかりと認識し、改めて感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。