27日の判決で、大阪地方裁判所堺支部の蜷川省吾裁判官は「車を確実に停止すべきだったのに、それをせず誤発進を招き、致命的な運転操作の誤りをした。被告が、かなりの高齢で、若い人に比べて機敏で的確な判断ができないことを考慮しても、過失の程度は相当大きい」と指摘して、禁錮3年の実刑を言い渡しました。
これまでの裁判で、横山被告は「非常に反省しております。なんとおわびしていいか分からない」と述べていました。

大阪 車暴走3人死傷事故 当時89歳の運転手に禁錮3年の実刑判決
おととし、大阪府の大阪狭山市で当時89歳のドライバーが運転する車が暴走し3人が死傷した事故で、大阪地方裁判所堺支部は、過失運転致死傷の罪に問われたドライバーに禁錮3年の実刑判決を言い渡しました。
おととし11月、大阪狭山市のスーパーマーケット付近で、車が暴走して男女3人をはね、1人が死亡、2人が大けがをした事故で、車を運転していた当時89歳の横山孝被告(90)が過失運転致死傷の罪に問われました。
この事故は、乗用車を止めて降りようとしたところ、サイドブレーキをかけてなかったため、動き出した車を止めようとしてブレーキとアクセルを踏み間違えたのが原因とされています。
